フィリピンにあるWild Bird Club of the Philippines(以下WBCP)Raptor groupではフィリピンから出ていく数をカウントすることでフィリピンを利用している猛禽類の全体像を把握しようと、春季、ルソン島の最北端で北上する猛禽類の調査を進めてきました。そこで今回私たちは、秋季に南下する猛禽類が出ていくだろうミンダナオ島のサン・アグスティン岬とサランガニにおいて地元の学生やボランティアの方達と共に調査を行い、ルソン島でのカウント結果と合わせて渡りをする猛禽類がフィリピンにどれくらい越冬しているかについて、重要なデータを蓄積しました。サン・アグスティン岬では、アカハラダカは南方のインドネシアに渡っていくもの、サランガン二のほうに渡っていくものなどが見られました。そしてここでは地元の学生たちが炎天下の中、渡っていく猛禽類の調査をしていました。調査に使っているのは、皆さんから寄付していただいた中古の双眼鏡、望遠鏡です。私たちの寄付が役立っているのを見ることができ、感激してしまいました。その後、私たちは今後の調査の発展に期待を込めて、新たに日本で寄付していただいた双眼鏡を町に寄贈してきました。
次に向かったのはサランガニ。ここでも渡っている多くはアカハラダカで、私たちが滞在中に10万羽を超えたとの報告もあったぐらいにたくさんのアカハラダカが渡っていきました。そしてここでも私たちが寄付した双眼鏡や望遠鏡が調査に役立っていました。中古の双眼鏡を使って観察する地元の大人や子供たち。そして子供たちの無垢な笑顔はまぶしすぎるぐらいに生き生きとしていました。私たちも調査に参加し、炎天下の中のカウントでしたが、時間差で次から次へと現れるアカハラダカのタカ柱には、炎天下を忘れるぐらいに心奪われました。
市長へ双眼鏡を寄贈する様子
調査風景(サン・アグスティン) アカハラダカ幼鳥(サン・アグスティン))
ハチクマ(サランガニ) アカハラダカの鷹柱(サランガニ)
調査風景(サランガニ) 調査地からの景色(サランガニ)
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